☆夫婦間の検査 フーナーテスト
フーナーテスト ( 性交後頸管粘液検査 ) とは、性交後に頚管粘液を調べる検査です。 検査方法は、性交後に、膣内の粘液、頸管粘液、子宮内液を採取します。
それぞれを顕微鏡で精子がいるか、動きはあるのかを確認します。
この検査により、精子がどこまでたどり着いたかを確認でき、精子が卵子までたどり着けない場合はどこに原因があるのかを確認することができます。
たとえば、膣内、頸管粘液に精子が確認できたが、子宮内に精子がいない場合は頸管より先に精子が行けないことになります。その場合は頸管粘液に問題があることが考えられます。
フーナーテストは、体調に左右されます。そのため、一度フーナーテストで問題があった場合は、体長が良い日に再度検査するようになります。
☆女性の不妊検査 頚管粘液検査
頸管粘液検査は、子宮口から頸管粘液を採取し、頸管粘液の量や性質、結晶を確認する検査です。 通常、精子はばい菌と同じ扱いを受け、頸管から子宮に入り込むことは出来ません。
精子が子宮内に入り込めるのは、精子を受け入れる役割を持つ「頸管粘液」が分泌されている時期だけになります。
頸管粘液検査では、頸管粘液が精子を受け入れるのに足りる量が分泌されているかを確認します。
頸管粘液は、排卵が近づくと精子を受け入れる為に分泌量が増えます。
そのため、頸管粘液により、排卵のタイミングを知ることもできます。
女性の不妊検査 血中ホルモン検査、ホルモン負荷検査
・黄体ホルモン検査
黄体ホルモンは、妊娠を維持するのに必要なホルモンです。黄体ホルモンが不足すると、妊娠が継続できない事から不育症の原因になります。黄体ホルモンは血液中にも分泌されるため、血液を採取し、黄体ホルモンの値が適正値かを調べます。黄体ホルモンの分泌が少ない場合、着床できずに初期流産となってしまう場合があります。 ( 黄体機能不全 )
・黄体化ホルモン検査
黄体化ホルモン ( LH ) は、排卵時に分泌されるホルモンです。黄体化ホルモンが十分に分泌されないと卵巣内で卵胞が育っても、排卵できなくなってしまいます。 ( 排卵障害 )
・LH-RH試験
排卵には、卵胞を大きくする卵胞刺激ホルモン ( FSH ) と熟成した卵胞が破裂し、排卵を促す黄体はホルモン ( LH ) が正常に分泌される必要があります。
この、卵胞刺激ホルモン ( FSH ) とホルモン ( LH ) が正常に分泌されているか確認するのがLH-RH試験です。
・TRH試験
下垂体からは、プロラクチン ( PRL ) という、母乳を分泌する作用があるホルモンも分泌されます。妊娠していないのに、プロラクチンが分泌されると、排卵を抑えてしまいます。 ( 高プロラクチン血症 )
TRH試験は、プロラクチンが正常な値かを確認する検査です。
女性の不妊検査 通水検査・通気検査
通水検査とは、卵管が詰まっていないかを確認する検査です。 子宮口に蓋をした状態で、生理食塩水を子宮内に注入し、卵管に異常が無いかを検査します。
卵管に異常が無い場合、痛みはありませんが、卵管に異常 ( 詰まり ) がある場合、激痛が走ります。
通気検査は、通水検査と同様の内容ですが、生理食塩水の代わりに二酸化炭素等のガスを注入します。
通水検査・通気検査ともに、検査という意味では、正確な診断は出来ません。
卵管造影検査の方がレントゲンを撮ることもあり、より正確な診断が期待できます。 ただし、通水検査・通気検査を行うことで、卵管の詰まりが解消される事があります。
不妊の原因が、卵管の詰まりだった場合、この検査により原因が解消されるということです。
検査というより、治療の一環だという認識でも問題ありません。
☆女性の不妊検査 卵管造影検査
卵管造影検査とは、卵管の詰まりが無いかを確認する検査です。
子宮内に造影剤を注入してレントゲンを撮り、卵管が閉塞しているかを調べる検査です。 卵管が閉塞している場合、それ以上先には造影剤が進めないためレントゲンに写りません。
卵管は、クジラミアや淋菌、大腸菌などの感染によって閉塞する場合があります。
卵管が閉塞していると、卵子が出て来れないために妊娠は出来ません。
卵管の閉塞が軽い症状の場合、この卵管造影検査を実施する事で卵管の通りが良くなり、病状が解消される場合があります。ただし、卵管が閉塞している場合の卵管造影検査は、痛みを伴う事があります。
☆女性の不妊検査 クラミジア検査
クラミジアは、 STD (性行為感染症)の一つです。
クラミジアに感染していると、クラミジアという細菌で子宮や欄干が炎症を起こす場合があり、卵管閉塞等の不妊の原因となります。
また、クラミジアに感染しても、女性の場合は症状があまり出ないので、本人が気づかない場合があります。 そのため、クラミジアの検査が必要になります。
クラミジアは、尿検査で確認することが出来ます。
女性の不妊検査 超音波検査
超音波検査は、超音波を使用して子宮や卵巣の様子をモニターに映し出して確認する検査です。
超音波検査には2種類有ります。 膣内に「プローベ」を入れて確認する「経膣超音波検査」と、 おなかに「プローベ」を当てて確認する「経腹超音波検査」です
「経膣超音波検査」
棒状の「プローベ」を膣内に入れて検査します。
画像が鮮明に出ますが、確認できる範囲は狭いです。
「経腹超音波検査」
バーコードのような形の「プローベ」をおなかに当てて検査します。
画像は「経膣超音波検査」に比べて鮮明には出ないが、広範囲の確認が出来ます。
通常は「経膣超音波検査」を行い、全体の様子を確認したい場合に「経腹超音波検査」が使われることが多いようです。
超音波検査により、下記のような内容が確認できます。
子宮の形態の確認
子宮筋腫の有無
卵巣嚢腫の有無
卵胞の成熟状態
卵胞の成熟状態を知ることで、排卵日の予測を行うことも出来ます。
また、卵巣の状態が確認できるため、多嚢胞性卵巣症候群やチョコレート嚢胞、卵巣腫瘍なども発見することが出来ます。
☆女性の不妊検査 基礎体温
検査ではないのですが、女性が検査に行く前にやっておく必要があるのが基礎体温の測定です。
基礎体温をつけると、自分の体のリズムが分かって来ます。
排卵日も予測しやすくなるため、ぜひ基礎体温を測ってください。
正常な基礎体温であれば、下記のようなサイクルで
低温期 → 排卵 → 高温期 → 生理 → 低温期
を繰り返します。
基礎体温の測定には、婦人体温計を使用します。
婦人体温計は、通常の体温計より微妙な温度を感知できるためです。
基礎体温系には、デジタルのタイプと水銀のタイプがありますが、より安定している水銀をオススメします。
基礎体温は、もっとも体が安定しているときに測る必要があります。
朝、目が覚めた時がもっとも安定した状態に近いです。そのため、目覚めたらすぐ測りましょう。 また、身体が安定している状態で基礎体温を測る必要があるため、布団から出ない状態で測定します。
【基礎体温の測り方】
1.基礎体温は、朝、目覚めたら、すぐ測ります。起き上がってはダメです。
2.基礎体温は、口の中で測ります。特に、舌下での測定だと精度が高くなります
3.基礎体温を測り終わったら、忘れずに記入しましょう。
基礎体温の測定をしばらく続けていくと、自分の体のリズムが分かります。
また、低温期と高温期が分かれているか等により、排卵が行われているかもチェックすることができます。
男性の不妊検査 精巣検査
精液検査の結果、異常があった場合、精子を精製している精巣の機能が正常に働いているかの調査の為に精巣検査を行います。
精巣検査は泌尿器科で行います。
精巣への視診、触診、超音波検査を行い、精巣に異常がないかを検査します。
・精管精嚢造影検査
精管精嚢造影検査(せいかんせいのうぞうえいけんさ)とは、睾丸から体外への精子が移動する道につまりがないかをレントゲンで検査します。
つまりがある場合、精子が体外へ出られないため、無精子症の原因となります。
・精液組織検査 ( 精巣生検 )
精巣組織検査 ( 精巣生検 ) とは、精巣(睾丸)で精子が造られているかを確認する検査です。
精巣の細胞を採取し、精液中に精子がいるかを確認します。
精巣に精子が確認できないばあい、『無精子症』と言います。
精液検査で、精子を確認できなくても、精巣組織検査 ( 精巣生検 ) で、 4 割ほどの方が精巣 ( 睾丸 ) に精子を確認できています。
男性の不妊検査 精液検査
不妊症の検査で、男性が行う不妊検査は、主に精液検査が行われます。
精液検査は、4~5日禁欲した後、マスターベーションで精液を取り出し、精液を病院で検査します。
自宅で精液を採取した場合、2時間以内に病院へ提出します。移動の際は、人肌程度の温度をキープするようにしてください。 また、病院によっては専用の個室を用意している場合もあり、そこで精液の採取を行えるようにしている場合もあります。 より新鮮な精液で検査できることから、病院で精液の採取を行うほうが望ましいです。
精液検査の内容は、精子の量や濃度、運動率、奇形率などを調べ、精子が妊娠可能な状態かを検査します。
WHO (世界保健機関)では、精子の数が2000万 /ml 以下の場合、乏精子症とされています。 1ml の中に1匹も精子が確認できない場合は無精子症とされています。
また、精子の運動量が50%以下の場合は、精子無力症と診断されます。
検査の結果は、体調によって異なります。
一度の検査で問題があった場合でも、体調が良い時に再度検査を行いましょう。
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